SLAVEなら、なぜかLUNA SEA全員が参加している Nav Katze「OUT」を聴こう!
本日紹介したいCDはこちら。
Nav Katze「OUT」
1. CRAZY DREAM
2. CRUSTY Song
3. アラビアの夜
4. Topaz
5. Velvet
メンバーが全員女性のロックバンド、Nav Katzeの1994年発売のアルバムです。
表題にもある通り、「LUNA SEAのメンバー全員がなぜかゲスト参加している」ことで非常に有名。
このアルバムはMCAビクターから発売されていて、当時LUNA SEAが同じレーベルと契約していたので、このコラボが実現したんだと思いますが、どういう繋がり?
ジャケが全てが嫌になって全裸中年男性のコスプレをする名鉄百貨店のナナちゃん人形みたいでいいですね。
1. CRAZY DREAM
RYUICHIがボーカルで参加。あとシンセサイザーでSOFT BALLETの藤井麻輝氏も参加しています。
RYUICHIの歌い方がなぜかBUCK-TICKの櫻井敦司みたいなゴスっぽい感じで新鮮ですね。
LUNA SEA・SOFT BALLET・BUCK-TICKが揃っているので実質LSBツアーです。
2. CRUSTY Song
ふわふわした女性ボーカルとディレイを多用したギターサウンドで、浮遊感のあるトリップポップながら、オリエンタルな風味も感じられますね。
これをアングラかつ泥臭くすると、ゆらゆら帝国楽曲になるな、と思います。
暑い日にアイス食いながら聴きたい。
3. アラビアの夜
なぜかLUNA SEAが全員参加している楽曲です。
シューゲイザーの影響を感じる、SUGIZOの実験的な音像がオタクって感じで良い。
ボーカルのふわふわ感と相まって、最初は物凄いCHILLなんですが、途中でRYUICHIの「はぁ〜あ〜あ〜あぁ〜」みたいなねっとりコーラスが挟まってくるので、ちょっとウケちゃう。
ていうか後半から楽器隊が各々好き勝手に暴れ出すので、どういう感情で聴けば良いのかわからなくなっちゃった。
LUNA SEA最高!
4. Topaz
イントロのアルペジオがAlcestの「Percées De Lumière」にめちゃくちゃ似てますが、当然こっちが先。
そのアルペジオをリフレインしつつ、後半に挟まってくるピロピロギターフレーズがいいアクセントになっていて結構好みです。
5. Velvet
やはりシューゲイザーの影響を強く感じるドリームポップで、幻想的ながらも、どこか日本の歌謡曲的な哀愁を感じる名曲。
どことなくユーミンっぽさを感じます。
聴いた後に残る心地よい余韻がたまらないですね。
以上、楽曲の感想でした。
LUNA SEAも当然UKロックの影響を強く受けているわけですが、彼らがゴスの世界観から独自の音楽性を追求していったのに対し、Nav Katzeはドリーミーなトリップポップへアプローチしていったわけで、それらの融合が図られている今作は聴いていてとても面白いなと感じました。
つい先日、なぜかサブスク解禁されたので、手が出しやすくなったかと思います。
(ちなみに配信されているのは2曲追加されている配信限定の「OUT+2」という作品です)
あと、次の作品である「うわのそら」にはなぜかINORANだけゲスト参加しているので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。
サブスクで聴けますが、「卒業アルバム撮影で欠席しちゃった人を集めてきた」みたいなLUNA SEA集合写真と、5人の中で若干浮いてる藤井麻輝氏が見られるのはCDについてるブックレットだけなので、気になる方はどうにかしてCDを手に入れてください。
それでは、さようなら。
《おすすめ曲》
アラビアの夜