この世で一番強いシングル Zephyr『Primary Colours』
新年度最初のCDレビューはこちら。
Zephyr『Primary Colours』
1. Silvery Promise
2. Ethel
3. メビウス
Matina所属の白系に分類されるバンド、Zephyr(ゼフィール)のシングルです。
「Zephyr」と言われたらROUAGEの「from zephyr...」を思い浮かべる諸賢も多くいらっしゃると思いますが、通常の英語読みは「ゼファー」です。
読み方でクセを出そうとするな。
同じ白系のバンドでRentrer en Soiが「ラントレ・アン・ソワ」ではなく「リエントール・アン・ソイ」と読ませてくるのと同じ原理です。
だから売れないのでは
もしかして別言語なのでは?と思って調べてみたら、「Zephyr」はギリシャ神話の風神からきているらしく、原語での読み方は「ゼピュロス」とのこと。
原語読みでもないのかよ。マジなんなん?
フランス語だと「Zéphyr」と書いて「ゼフィール」のようなので、おそらくそこからとっているのかな……
以下、CDの感想です。
1. Silvery Promise
初期ラルク直系の透き通ったサウンドで、90年代後半ぐらいのラルクをやるみたいな曲調で神。
ベースのウネウネ加減もラルクっぽいですね。
ボーカルは頑張って高音を捻り出しててえらい。
Matinaバンドにしては音痴じゃない方(当社比)なので聴きやすいと思います。
サビで泣きながら手扇子をしたくなるのでおすすめです。
2. Ethel
これがマジで世紀の大名曲。
イントロの切ないクリーンのアルペジオ→ウネウネベース→「Cry for Ethel...」とかいうカッコ良すぎる語り→ヘヴィなリフを刻むという展開が最高すぎて涙を禁じえない。
野々村議員みたいな顔になってしまう。
Aメロのリムショットや、ギターソロもエモみ満点で、涙で身体中の水分を全部出してしまい、脱水症状で息を引き取ってしまった。
切ない歌詞と哀愁漂うメロディをザクザク刻むリフに載せてこちらを号泣させてくる曲といえば、Madeth gray'llのLuciferが全人類真っ先に思い浮かんでくると思いますが、Lucifer好きなら絶対刺さること間違いなし。翡翠さまより歌唱力高いし。
これはマジで一生のお願いだから聴いてください。
3. メビウス
一瞬、同じMatina所属だったMëbius(メビウス)というバンドも一緒に収録されているのかと勘違いしますが、別にそんなことはなかったぜ(ソードマスターヤマト)
イントロは初期のDir en greyのメロディアスな曲を彷彿とさせますね。
これまたミドルテンポの正統派な白系楽曲で、実家のような安心感があります。
白系は実家。親の声より聞いた曲。
以上が曲の感想です。
3曲入りのシングルではありますが、どの曲も非常にクオリティが高く(当社比)、
メロディセンスが炸裂していて神です。
このバンドはシングルばかり出しているので、楽曲をコンプリートするとなると少々骨が折れますが、それの入門として非常にアリな一枚だと思います。
買って後悔しない作品だと思うので、新社会人は初任給を使って購入しろ!
それでは、さようなら。
〈おすすめ曲〉
Ethel