2020年最重要アルバム『鹿鳴館伝説』DISC4
チンタラ書きすぎたせいでもう誰も読んでない疑惑がありますが、今回でラスト!
4枚目の感想です。
『鹿鳴館伝説』Disc4
(バンド名)- (曲名)で記載しています
1. 7 seven- SO BLUE
2. ANTIQUE DOLL - GIZEN
3. CANARY - 死期の影
4. SMOKY FLAVOR - Eternal Flame
5. MARY RUE - KISS
6. ギルト - 第三の扉
7. 賛美歌 - Lucifer-天使の羽-
8. Cynthia - Re-birth(Integral Version)
9. Deflower - 死セル種
10. LA VALLIÉRE - 静寂の夜〜Last Night Memories〜
11. DAS:VASSER - 第2模倣者
12. ROSE SMELL MODE - (BREAK DOWN)IMITATION
1. 7 seven- SO BLUE
超かっこいい!
SIAM SHADEやらLUNA SEAやらのエッセンスを感じるメロディアスな正統派ロックです。
開幕からテンション上がります。
2. ANTIQUE DOLL - GIZEN
Volcanoで知られる長谷川義隆氏がGEORGE名義で参加されていたバンドですね。
GEZANみたいな曲名ですが、曲はHEAVY METAL。
全体的に粗めな演奏で、ザクザクと刻むリフの勢いで押し切る感じ。
3. CANARY - 死期の影
元Deshabillzのメンバーなどが参加していることもあり、曲はとてもダークかつ耽美的、そしてポンコツです。
この曲は2枚目のアルバム「嘆きの楽園〜静寂の章〜」という5000枚限定のアルバム(5000枚売れるとはとても思えない)からの収録です。
ビデオ「映像孵化」にも収録されており、そのホームビデオ級の出来が本当に最高なので絶対に見てください。
個人的には同じ映像集に入っている「misty」という曲が90年代ヴィジュアル系史に刻まれた珠玉の作品とも言えるクオリティなので、そちらもお勧めしたいです。
4. SMOKY FLAVOR - Eternal Flame
かっけースラッシュメタルで、音質の悪さがいい味出しています。
変な小細工抜きにひたすらに爆走していて聴いててテンションが上がりますね。
5. MARY RUE - KISS
現在も活動中の、女性二人組みによるバンド。
お恥ずかしながら、今回初めて知りました。
80年代のポップスなどからの影響を感じますが、力強い女性ボーカルがめっちゃいいです。
切ない歌謡メロディが最高すぎる。
4枚目の中では一番の当たりかも。
6. ギルト - 第三の扉
未散Projectで知られるvo.春日氏がやっていたバンド。
2000年に活動休止し、その後9年の時を経てなぜかリリースされた1stアルバムからの収録です。
個人的には歴史的名曲「neobl...」を入れてもよかったのではないかと思うのですが、これはこれでギルトらしさが出てて良いですよね。
ただ、イントロのリフがPhobiaの「S帰還」に似てます。
それが収録されているミニアルバムが2000年発売なので、どっちが先にパクッたんだ……
これになってる。
7. 賛美歌 - Lucifer-天使の羽-
90年代ヴィジュアル系を代表する伝説の最強ポンコツバンド、賛美歌の代表曲のひとつですね。
最近元メンバーの暴露でほんの少しの界隈で話題になりました。
そんな某氏の人としてのヤバさと楽曲クオリティが比例してしまっている賛美歌ですが、この曲はめっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっつぁ名曲です。
効果音の「デン!」みたいな音が死ぬほどダサいですが、曲は超絶王道でボーカルの鼻にかけた歌い方もメランコリックかつメロディアスな曲調にマッチしています。
これで賛美歌に興味を持ってしまったかわいそうな人選ばれた人は「甘く危険な香り」を購入して死ぬほど後悔してください。
8. Cynthia - Re-birth(Integral Version)
先ほど紹介したギルトのメンバーも参加していたバンドですね。
2000年発売のミニアルバム「精神鏡〜MIND MIRROR〜」収録のバージョンです。
リフがめちゃくちゃにかっこいい。
疾走感のある王道楽曲ですが、ギターソロのハモるところがメロスピなので最高です。
すべてのオタクが優勝してしまうこと間違いなし。
9. Deflower - 死セル種
Key Partyが誇る最強のポンコツバンドの一つ、Noir Fleurirの前身です。
ポンコツバンドの前身なので、それもポンコツに決まっているのですが、リズム感が若干崩壊しており、笑顔になってしまいます。
Noir Fleurirではその唯一無二の気の抜けた聲(こえ)であまりにも有名なBa.KENGO氏の要素は、今作では薄めです。
10. LA VALLIÉRE - 静寂の夜〜Last Night Memories〜
Deshabillz、JE*REVIENS、Due'le quartzなどを歴任するDs.KAZUKI氏が所属していたバンド。
曲は超王道の疾走メロディアスナンバーです。
ボーカルの聲(こえ)が細く、楽曲のメロディアスさに負けてしまっていますが、それもまた味があってよし!
CROW(のちのKagrra,)の「葬春華舞い散るあの丘で」が好きな方はハマりそう。
11. DAS:VASSER - 第2模倣者
言わずと知れたコテ系バンドの99年発シングルに収録の楽曲なのですが、なぜこのチョイスにしたのだと疑問を持ってしまいました。
せっかくなら歴史的名曲「白い君、黒い月」とか、鹿鳴館配布シングルの「CECIL」とかがよかったんじゃないかなと思います。
ダスバはMatinaを抜けているので、権利関係的にKISAKI氏も苦労したのではないかと推察されますが。
12. ROSE SMELL MODE - (BREAK DOWN)IMITATION
4枚組のラストを飾るのは、今も昔もヴィジュアル系不毛地帯、九州を代表する90年代ヴィジュアル系バンド!
なんでそのチョイスなんだ!いや、全然いいんですけど!
曲はオーラスにふさわしいポップな正統派楽曲。
力強いボーカルが男らしく、めっちゃ良いですね。
かっこいいギターソロも、キンキンうるさいBメロの効果音も何もかも最高!
以上が4枚目の感想です。
僭越ながら、今作の総評をば。
一言で言うなら「すべての人にお勧めしたい一作」
90年代ヴィジュアル系聴き始めたばかりでマイナーどころをあさりたい方には入門として最高だと思いますし、後追いには厳しい貴重音源も盛り沢山です。
当時のファンからしても絶妙なラインをついてくるラインナップなのではないでしょうか。
目黒鹿鳴館というライブハウスが築いてきたシーンの歴史の厚みを感じる、まさに伝説的な作品ですね。
90年代ヴィジュアル系の歴史を保存するという意味でも非常に重要な作品になるのではないでしょうか。
マジで「2020年最重要アルバム」だと思っています。
売り切れてしまったそうですが、これを聴けない国民が1億人ぐらいいるのがあまりにも可哀想なので、今すぐ再販すべきです。
目黒鹿鳴館だけでなく、すべてのヴィジュアル系シーンがまた元の活気ある姿に戻れますように。
早く内閣総理大臣になってヴィジュアル系の関係者一人ひとりに5000兆円配りたい。
それでは、さようなら。