悲観停止

幾千の星空の下 夜露は無情に光る

外出自粛中に聴いてほしいシリーズ⑥ ALICE IN MENSWEAR『Wonderland For The Lost Children』

90年代ヴィジュアル系おたくなら、いや日本国民なら絶対に押さえておきたいバンドとして君臨するLa'cryma ChristiとMASCHERA。

 

前者の元ギタリストKOJI氏と後者のボーカルmichi氏によって、2019年に結成されたユニット「ALICE IN MENSWEAR」が去年出した音源がこちらです。

 

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Alice In Menswear『Wonderland For The Lost Children』

1. Lost Child

2. PiLL≠GRiMM

3. capture-捕食者-

4. GARDEN

5. 天声

6. ハジマリノウタ

7. オートマタ-鋼鉄少女A-

8. Pre-TEA PARTY

9. GEAR OF PARTY

10. ALFHEIM

 

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※公式サイトより

https://alice-in-menswear.com/msp/

 

Alice In Menswearは、見ての通りスチームパンクを衣装にしているのが特徴的ですね。

ヴィジュアル系バンドでスチームパンクって、いそうで意外と見つからないな〜と思います。

 

1. Lost Child

初手はバラード。

イントロから切ないピアノをバックに慟哭するサステインを効かせたリードギターがたまらないですね。

一曲目からこんなに壮大だと、普段貧乏すぎる90年代ヴィジュアル系に慣れた身体が耐え切れず、爆発してしまう。

 

2. PiLL≠GRiMM

有名な麺が以前やってたバンドの名前みたいな曲名(高田馬場AREAで対バンイベントに参加)(売れずに1年で解散)(VKDBに個別ページはないけど麺の経歴に記載がある)ですが、

曲としては90年代末のデジタルロック要素のあるソフビ的なポップチューンで、絶妙な古臭さが堪らないです。

michi氏の歌謡曲的歌唱がそれっぽさを増幅させており、ギターソロ前のラップみたいなところでそれがピークに達するので涙が出てきます。

 

3. capture-捕食者-

曲名の通り、情熱的かつエロティックなℒℴѵℯソング。

MASCHERAが2019年に作った感がすごい。

 

4. GARDEN

Aメロのリフがかっこいい。

打ち込みのドラムが適度に非人間的な雰囲気を演出しており、エモーショナルなボーカルとバッキングとの対比が好きなんだw

サビの開放感による落涙は避けられないでしょう。

 

5. 天声

切ないバラード。

ロディアスなイントロが最高。

やはりmichi氏は哀しげに歌い上げる曲が似合いますよね。

歌詞も、

ココへ ココへ ハナヲサカセテ コワクナイサ ハナイチモンメ
ボクト アナタ ハナヲサカセテ ズット ズット

や、「天-そら-」など、ヴィジュアル系国語力が遺憾無く発揮されており、神。

 

6. ハジマリノウタ

不思議の国のアリス」の雰囲気が最も表現されている曲なのではないでしょうか。

北欧MELODIC DEATH METALの様なハモりギターによるフレーズもヴィジュアル系では珍しく、新鮮味がありますね。

ラストサビの

ああ 優しく 優しく 闇を砕け
ああ 全てを弔う調べよ

の部分は全人類が涙すること間違いないので、世界中でこの曲を流せば戦争が無くなる。

 

7. オートマタ-鋼鉄少女A-

名前の通り、ゲーム『ニーアオートマタ』をテーマにした曲。

歌詞の作りはどことなくBUCK-TICKっぽさがあります。

インダストリアルっぽい曲調に、有機的なギターが乗るので、機械の身体ながらも人間のような部分も見せるあの世界観を表現しているのだと思います。

後奏のギターソロが良すぎてデカい聲(こえ)がでちゃう。

 

8. Pre-TEA PARTY

これも全体的に一昔前っぽさが漂っており、最高。いい意味で2019年感ゼロ。

音像すら20〜15年ぐらい前のレトロさを感じます。

 

9. GEAR OF DESTINY

これがガチのガチで名曲。

サビ以外がゆったりと進行し、サビで一気に壮大に疾走します。

そういう緩急の付け方が大好きなオタクなので、涙が止まりません。

ギターソロの慟哭っぷりも今作でのピークに達するので、あまりにも泣きすぎて完全に身体中から水分がなくなってしまった。

ラストサビで転調するのもベタながら最高すぎ。

100000000000000億点。

 

10. ALFHEIM

前曲で死ぬほど昂った感情を落ち着かせてくれるミドルテンポな曲で締め。

とはいえ、切ないメロディセンスがこれまた遺憾なく発揮されており、前曲がデカイ聲(こえ)で慟哭してしまう感じなら、対するこちらは一筋の涙がスッ…と流れていく感じですね。

 

以上が作品の感想です。

 

このアルバムは、僭越ながら去年の個人的ベストアルバムの一つに選定させていただいております。

2019年、特に好きだった新譜まとめ^ ^ - 悲観停止

 

90年代に第一線で活躍した二人だけあって、その実力は折り紙付き。

いい意味で2019年感のないレトロなメロディラインと、モダンなサウンドメイキングは、まさにレトロ近未来であるスチームパンクを音楽的に表現しているのではないでしょうか。

 

普段90年代ヴィジュアル系しか聴かないという人も5000万人はいると思いますが、

マジで今一番流行ってほしいバンドの一つなので、一生のお願いだから聴いてください。

 

オチはない。

 

それでは、さようなら。

 

《おすすめ曲》

9. GEARS OF DESTINY

‎ALICE IN MENSWEARの"GEARS OF DESTINY"をApple Musicで

https://youtu.be/G4th5m0Ha_c

 

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