悲観停止

幾千の星空の下 夜露は無情に光る

面白いCD見つけた。LUNA SEA風東方アレンジアルバム『LUNATIC TOHO』

先日、おたくCD屋さんをうろついていたところ、同人CDコーナーで発見し、面白すぎて気づいたら買ってたCDをご紹介します。

 

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『LUNATIC TOHO』

1. TIMELESS

2. JIHSAX

3. TRUE BLOOD

4. eternity

5. Scarlet Providence

6. KNIFE IS RED

7. GLORIER

8. My Optics

 

2013年発のLUNA SEA風東方アレンジアルバムです。

 

パッと見LUNA SEAの『EDEN』みたいなポーズをした十六夜咲夜さんが目を引くジャケ、University Roman体のフォントで「LUNATIC TOHO」という95年にLUNA SEAがやった東京ドームワンマンみたいなタイトル……

なんて罪深そうなんだ……

 

気になる参加メンバーですが、演奏陣では、

Vo. 電子レンジ剛志-新城歌澄-氏(Unlucky Morpheus、劇情テノールなど)

Gt. 平野幸村(紫煉)氏(同上、UNDEAD CORPORATION、電気式花憐音楽集団など)

  TaNa氏(劇情テノール

Ba. 小川くん氏(Unlucky Morpheusなど)

Dr. Tymiss氏(君の美術館)

アレンジ陣では

平野幸村氏、Tim Vegas氏(発熱巫女〜ず)、Yassie氏(A-One)

などなど、錚々たる顔ぶれ。

僕が中高時代めちゃくちゃ聴いてた同人サークルの人たちばっかりだあ……(恍惚)

 

よく考えたら、東方projectの原作の最高難易度はLunaticですし、親和性は高いはずですが、そういうコンセプトの音源って多くはないですよね。

(石鹸屋のTrue BlossomがTRUE BLUEオマージュだったりってのはちょこちょこ見かけますけど)

 

気になるその中身は……

 

1. TIMELESS

原曲:メイドと血の懐中時計

いきなり3ネックギターを思わせる宇宙的旋律と共に「Vier, Drei, Twei, Eins...」というLOVELESSのカウントの逆バージョンが始まり、面白すぎて大爆笑してしまいました。

バッキングがマジで再現性高い(Bメロのカッティングとか、途中のドラムソロとか)のにメロディはLOVELESSそのまんまのところと『メイドと血の懐中時計』が融合してるところがあまりにも自然で、一瞬原曲を忘れてしまいますね。

『timeless time-reaching timeless-awaking』

ってマジでなンなんだ……

 

2. JIHSAX

原曲:妖々夢〜Snow or Cherry Petal、東方妖々夢〜Ancient Temple

明らかにJESUSのドラムロール東方妖々夢』のタイトル画面曲のリフが乗っているので脳が混乱する……

Aメロが『東方妖々夢〜Ancient Temple』なのですが、やはりこの曲のメロディはロックアレンジにぴったりですね。

JESUSの歌詞の「I'm on the edge」が「I hold the edges」になっているの、魂魄妖夢と絡められててうまいなーと思います。

あとサビのメロディが『妖々夢〜Snow or Cherry Petal』なのに聞こえ方はLUNA SEAのJESUSなので神。

 

3. TRUE BLOOD

原曲:亡き王女の為のセプテット

紅魔館とは似つかわしくない、狭い部屋でPV撮ってそうな音像の中、いきなり『亡き王女の為のセプテット』のサビが始まるので面食らいます。TRUE BLUEもサビスタートだから当然ですが。

TRUE BLUEが孤独の中、夜を彷徨っているヤバイ人の歌なので、血を求めて夜を彷徨っている吸血鬼に絡めたアレンジができるのも納得ですね。

 

4. eternity

原曲:プレインエイジア、エクステンドアッシュ〜蓬莱人

lynch.の曲名か?と思ったらgravityでした。

Aメロはエクステンドアッシュ〜蓬莱人、サビはプレインエイジアのアレンジになってますね。

gravityは森の中でPVを撮っている(90年代V系あるある)ので、鬱蒼とした竹林に暮らす藤原妹紅のIMAGEにぴったり。

上白沢慧音と妹紅の関係性という、長い時を生きる妖怪と人にして永遠の命を持ってしまった蓬莱人の関係性と二人にしかわからない巨大な感情を歌った歌詞に、一筋の泪(なみだ)を流し、感情の摩天楼になってしまう。オタクだから。

 

5. Scarlet Providence

原曲:フラワリングナイト

だいぶ原曲から崩れているので一瞬フラワリングナイトのアレンジだと気づきにくいです。

めちゃくちゃいいなと思ったのは歌詞で、

providenceの「時間というゼンマイが世界を支配した」⇨「時間は今止められ、ただ独り支配する」と、元の歌詞と咲夜のスペルカードをうまくかけていたり、

「運命をあきらめずに時間を壊して」⇨「運命を操られ時間を壊すだろう」と、レミリアとの主従関係に落とし込んでいたり、非常に素晴らしいです。

 

6. KNIFE IS RED

原曲:月時計〜ルナ・ダイアル、ツェペシュの幼き末裔

タイトルが好きすぎる。

完全にTIME IS DEADのバッキングなので、それに引っ張られて、どの辺が原曲要素なのか全然わからない……!

メタルアレンジとかだと原曲が迷子状態になることはよくありますが、こういうアレンジで原曲がわからないと悔しくなっちゃいますね。

 

「紅い月の下、終わる。」

 

7. GLORIER

原曲:懐かしき東方の血〜Old World

ちゃんと間奏の英詞も載っててありがたいですね。

タイトルで予想がつく感じですが、Aメロから原曲要素がしっかり感じられるので神。 

逆にこっちはかなり原曲に引っ張られ、ROSIERのメロディは薄め。

むしろ、小サビ(ROSIERでいうと「揺れて揺れて今心が」のところ)のメロディはRayのAliveを思い出してしまいました。ニッチな90年代V系を例えに出しても1/3も伝わらないので悲しいね。

 

8. My Optics

原曲:芥川龍之介の河童〜Candid Friend, 神々が恋した幻想郷

「My Lover」みたいなタイトルなので、カップリングの再現は中々のオタクチョイスだな〜と思っていたところ、この世で一番説得力のあるCコードで始まり、思わず ガッツポーズ。

Aメロ前のINORANアルペジオが『芥川龍之介の河童』の出だしなのめっちゃ好き。

サビが『神々が恋した幻想郷』で、I for Youの壮大なバラード性にぴったり。バッキングの再現度も最高というか、進行がほぼ同じですね。

めちゃめちゃ本人に歌ってほしい……

 

 

いやマジで最高。超笑った。

 

LUNA SEAと東方が好きなオタク(少なそう)はぜっっっっったいに聴くべきですね。

 

LUNA SEA楽曲と東方のメロディをうまく融合させた妙技、圧巻の一言。

コード進行とか音作りに合わせれば、メロディが全然違ってもマッチするんだなあと、音楽的にも勉強になりました。

ボーカルも結構90年代のRYUICHIに寄せてて面白いです。

 

逆に、LUNA SEAのファンで東方知らないよって方には微妙に感じるかもしれません。とはいえ、これが入り口で東方projectを知っていただければ(話のタネ的に)めちゃくちゃ面白いので、ルナティック・クリスマス・プレゼントとしてお一つどうぞ。

 

原作だったら東方永夜抄とかいかがでしょうか。

月の民の話なので、実質LUNA SEAのSLAVEみたいなものだし……

 

それでは、さようなら。

 

《おすすめ曲》

JIHSAX

「Jihsax, don't you love me?」って何?

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