悲観停止

幾千の星空の下 夜露は無情に光る

ブログ1周年なのでLUNA SEAのSTYLEを聴く

祝、

 

この駄文をベラベラと書き連ねた、人をバカにしてるとしか思えない拙ブログも、おかげさまで1周年を迎えることができました。

 

これもひとえに、いつも読んでくださる方々、ご丁寧にコメントしてくださる方々、そして90年代V系のCDの皆様のおかげです。

 

自分語りをさせていただくと、私の誕生日は7/13でして、1年前の7/14に、「22歳になったしなんか新しいことやろう」と思いまして、書いたのがMadeth gray'llの『Lucifer〜魔鏡に映る呪われた罪人達と生命の終焉〜』のレビューでした。

drinkerchild.hatenablog.com

 

初手のレビューでそれ選ぶ?

って我ながら思います。

 

まあそれから、3ヶ月ぐらい書くのをサボっていた時期があったので、1周年って大声で主張することも烏滸がましいのですが、なんとかここまでやってこれました。

 

というわけで、1周年だしなにか記念に残る90年代V系のCDをと思い、私の生まれ年である1996年に発売されたこちらの感想を書いていきたいと思います。

 

 

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LUNA SEA『STYLE』

1. WITH LOVE

2. G.

3. HURT

4. RA-SE-N

5. LUV U

6. FOREVER&EVER

7. 1999

8. END OF SORROW

9. DESIRE

10. IN SILENCE

11. SELVES

 

言わずと知れた最強のヴィジュアル系バンド、LUNA SEAの5枚目のアルバムですね。

 

LUNA SEAといえば、5人のバラバラの個性のぶつかり合いによるグルーヴが最高なわけですが、それは同時に各人が作る曲もバラバラだということ。

それを指摘された際、Jが「バラバラなところも、自分たちのスタイルである」と考え、こちらの作品ができたそうです。

また、STYLEという英単語には、「日時計の針」という意味もあるみたいで、どんどん売れてきてスターダムにのし上がっていく中で、周囲の対応も変わって行くけれども、影の形や位置が変わっても日時計の軸はそのままなように、彼らの音楽も一本筋の通ったものでありたいというダブルミーニングになっているわけですね。

いやーかっこいい!

 

ちなみにこれらのソースは以前古代遺跡で発掘した、SHOXX vol.41のロングインタビューを基にしています。感想を書く上でこちらの内容も踏まえながら書いていきたいと思います。

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1. WITH LOVE

SUGIZO原曲。

インタビューでは、RYUICHI曰く「自分たちの子供時代にかすかに触れた60年代のオールディーズの雰囲気を反映している」と語っています。

それを踏まえてか、レコードを思わせる心地よいノイズが入っており、最近発売されたLP版でめちゃくちゃ映えること間違いないでしょう。

曲調としては60年代の哀愁漂う温かみのある切ない失恋バラードに、LUNA SEA色にアレンジを加えたアバンギャルドなバッキングが特徴的で、80〜90年代のUKロックの趣を兼ね備え、シューゲイザーの要素さえ感じられる名曲ですね。

最後に演奏されたのは2016年のHoly Night。また生で聴きたい。

 

2. G.

J原曲。

打って変わってアップテンポなハードロックナンバー。

カラオケで「Oh, Please, help me, God!」とみんなで叫べば盛り上がること間違いなしのパーティーソングですね。

シンプルでかっこいい疾走曲の裏でうねりまくってるベースが最高で、インタビューでもJはそれを狙って作ったようです。

LUNA SEAのクリスマスソングといえば「Holy Knight」ですが、歌詞的に初のクリスマスソングはこちらなのではないでしょうか。

その割にクリスマスに演奏しないので、ルナクリではお願いしたいところ。

 

3. HURT

J原曲。

ヘヴィでめちゃくちゃかっこいいですよね。当時のLUNA SEAでは比較的珍しい、各パートのユニゾンが特徴的。

この曲といえば「真冬の野外」でのRYUICHIの挙動が最高で、

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マイクスタンドの周りをピョンピョン飛び跳ねたり、

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急にシャドーボクシングしたりします。

マイケル・ジャクソンの「スリラー」の衣装がよっぽど寒かったんでしょう。


4. RA-SE-N

こちらもJ原曲。

最低限の音像がループし、後半につれてどんどんドラマチックに展開していく曲調が素晴らしい。

「ああもっと傷ついても〜」からの展開はガチで最高で、みんなで大合唱したくなりますよね。

曲の最終盤で挿入されるギターソロがLUNA SEAの中でも屈指の神がかりっぷりで、SUGIZO本人も「どうやって作ったか思い出せない」と語るほど。

届きはしない記憶の中鍵を探して欲しいところですが、それだけ神が降臨していたわけですね。

ONE NIGHT DEJAVUのテイクがマジで神なのでぜひ聞いて欲しいです。

 

5. LUV U

INORAN原曲。

シングル『DESIRE』に収録されており、カップリング曲の中では珍しくアルバムに収録されてます。

シングルバージョンに比べてリズム隊の主張が控えめになっていたり、イントロやアウトロが異なるミックスになってたりして、聴き比べても楽しいと思います。

個人的にはシングルバージョンの2番Bメロがめっちゃ好きです。

SINGLES〔Disc2〕に入っているので、買って聴きましょう。

 

6. FOREVER&EVER

J原曲で、歌詞もJによって書かれたものです。ちなみに間奏の語りもJです。

個人的にLUNA SEAの曲でベスト3に入る神曲で、Jにしては珍しく循環コードで淡々と進行していきますね。

この曲について語りたいことは全て先日の30周年武道館ライブの記事に書いているのでそちらをご覧いただけると大変幸いです。

drinkerchild.hatenablog.com

特に好きなのはギターソロで、鼓笛隊のようなドラミングから最初はゆっくりと空へと舞い上がり、盛り上がりとともに宇宙へ到達するかのような壮大なスケールで進むところが本当に最高なんですよね。

 

7. 1999

SUGIZO原曲。

インタビューではデヴィッド・ボウイの『1984』などから影響を受けて名付けたとSUGIZOが語っています。

シンセサイザーの裏でメタリックにザクザクと刻むギターがかっこいいですよね。

2分半ほどという短い曲ですが、語りであったり、ノイズが挿入されたりなど、実験的な要素が散りばめられています。

好きなのはシングル版「END OF SORROW」の冒頭である「I need you」という女性のセリフがこの曲の最後に入っているところです。

そこから間髪入れず次に繋がる作り方が悶絶ものですね。

 

8. END OF SORROW

ハイ来た神曲。ボクのブログタイトルの語源です。

SUGIZO原曲で、シングルバージョンとはミックスがやや異なります。

LUNA SEAの王道とも呼ぶべき疾走感とグルーヴに溢れたガチもんの神で、グリッサンドを多用したベースラインが本当に大好き。

また、サビのSUGIZOコーラスが非常に目立つ曲でもあり、熱心なSLAVEとカラオケで歌うと全員コーラスしか歌わないという珍妙な現象が発生します。

また、原曲は1993年から存在しています。

サビでの転調の仕方や、イントロの明らかにROSIERっぽい部分や、「薄羽蜉蝣の想いは朝日に切り裂かれていく」などの悲しみや孤独にサヨナラできてなさそうな歌詞など、聴きどころがたくさんあるのでぜひ聞いてみてください。

youtu.be

 

9. DESIRE

 6番目のシングル曲で、こちらもSUGIZO原曲。

LUNA SEAの中では2番目に売れたシングルということでも知られています。

これまたこの時期のLUNA SEAらしい疾走感のあるカッケエロックで、世界三大DESIREとして非常に有名です。(残り二つは中森明菜のDESIRE、GYZEのDESIREです。僕が勝手に決めました)

歌詞は非常に暑苦しいラブソングで、当時のLUNA SEA(発売当時はLUNATIC TOKYOの直前)にしては珍しくストレートな内容になっています。

 

10. IN SILENCE

SUGIZO原曲。

ディレイを2つかけた広がりのあるイントロが非常に特徴的な名曲。

LUNA SEAの、まさに「海」を感じさせる爽やかさがいいですよね。

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また、PVで若かりしウエンツ瑛士が出演していることでも非常に有名であり、後年彼は「砂浜で鳥の剥製を持たされたので、ヤバい人たちだと思った」などと語っており、子供にそんなことさせたら、そりゃガチで困惑してるホームアローンみたいなポーズにもなるよなという感じですね。

 

11. SELVES

アルバムのラストを飾るのは長尺のバラード。

シングル連続3曲の怒涛の展開を迎えてのこちらの曲なので、余韻を残したまま聞けると思います。

Claustrophobiaなどもそうですが、静かな中でだんだんと盛り上がりを増していくところや、綺麗な音像ながらも重さを感じさせる曲調はまさにINORANの得意技といった感じで最高。

 

1曲ずつ見ていきましたが、インタビューでSUGIZOが「このアルバムはマニアック」といった理由がわかる気がします。

「WITH LOVE」と「SELVES」というバラードで激アツなロックチューンをサンドしている構成、当時のLUNA SEAとしては最長の1時間越えの長さ、シングル曲を後半に畳み掛けるように持ってくる作りなど、相当の自信がないとできない構成になっていると思います。

INORANがインタビューで語っていましたが、「STYLE」には「流動的」と「不変的」という二面性の意味があるようで、それを体現した作品になっていると感じました。

シングル曲や「G.」「HURT」などのロックバンドとしてのかっこよさという「不変性」と、前述の2曲や「FOREVER&EVER」などのLUNA SEAとしての新しい試みという「流動性」が作り上げた稀代の名盤ですね。

 

LUNA SEAで一番好きなアルバムです。

 

初めてLUNA SEAを聴く人にはロックバンドとしてのカッコよさを追求した「MOTHER」を勧めますが、次に聴いて欲しいアルバムはこの作品ですね。

 

LUNA SEAはこうして確立した彼らの「STYLE」を変えずに新しい作品作りに挑戦し続けていると思います。

 

12月に出る新譜が楽しみですね。。。。。。

 

さて、このブログも1年を迎えました。

いつも読んでくださって本当にありがとうございます。

 

「90年代V系の作品をオタク特有の早口でベラベラ語る」のと「ハナクソみたいなネタ記事を書く」という「STYLE」を確立できたかなと思います。

さらに、いろんな試みにも挑戦する「STYLE」でやっていきたいですね。

 

これからもお付き合いいただけると大変嬉しいです。

 

よろしくお願いします。

 

それでは、さようなら。

 

《オススメ曲》

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