悲観停止

幾千の星空の下 夜露は無情に光る

これぞ目黒鹿鳴館だ D†ress「破誡」^ ^

D†ressというバンドをご存知でしょうか。

 

V系の超重要古代史料「SHOXX」の白黒ページにちょこっと載ってたこともある、知る人ぞ知る古代V系バンドです。

 

あのSHAZNAのインディーズ時代に目黒鹿鳴館でよく対バンしていたこともあったそう。

 

そのD†ressが世に残した数少ない音源の一つがかなりの名盤という話を古代V系歴史学者の皆様より伺っておりまして、聴くしかないと思い、

ブックオフの280円コーナーやピュアサウンドなどのV系屋さん、メルカリに張り付くこと幾星霜 ……

中々見つからず、行くあてもなく星を数えたりしていた時、その時は訪れました。

 

そう、ディスクユニオンセカンドハンズ館90年代V系セール……

その情報を聞きつけ、開店凸すると、そこには「90年代V系フリークが死ぬ間際に見る夢」みたいな光景が広がっていました。

 

そして、ついに探し求めていたアルバムを見つけ、涙で明日も財布の中身も見えなくなりながら購入しました。

 

ちなみに他にも90年代V系のアルバムを20枚ぐらいと、Aliene Ma'riageの写真集を買ったりしたので、1万5000円つぎ込んでいました。どこで人生間違えた?

 

今日はそんなこちらのアルバムの感想を綴っていきたいと思います。

 

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D†ress「破誡」

1. 革命

2.MORAL MASOCHIST

3. JESUS

4. What you see is what you get・・・・・・

5.新世界

6.Verfolgungswahn

7.AUTHORITY

 

見た目は90年代V系として完璧な黒服。

インターネットにもほとんど情報のないこのバンド、いったいどんな世界観を聞かせてくれるのでしょうか。

 

1. 革命

イントロはおどろおどろしい退廃的効果音で幕開け。

そして90年代V系特有のベースソロからヘヴィなリフとタイトなドラムで始まる、非常に耽美的でダークな雰囲気。これは期待できそうだと思っていた僕の耳に飛び込んできたのは……

「ちぞめいぃ〜とおあ〜やつうるぅ〜」

とめちゃめちゃ音程が不安定な退廃的なノイズ混じりのボーカル……!

正直昔のギャグ漫画のようなずっこけ方をしてしまいました。

確かにこれは革命だ。

大体のポンコツバンドは音程も演奏もヘロヘロな場合が多いですが、これは非常にしっかりした演奏と対比するかのように歌う神ボーカル……

曲の中身自体は正統派な暴れ曲。最後に長めのブレイクが入った後のTHE NOVEMBERSがごとき絶叫は必聴。

 

2.MORAL MASOCHIST

前の曲からシームレスに始まるこの曲は、メインリフのカッティングが非常にカッコいい初期ルナシーをよりヘヴィにしたような印象です。

めちゃくちゃ日本語なまりの英語語りも最高。

サビは、カラオケで「testify! testify!」と合いの手を入れたくなること必死なノリの良さがとても良いですし、ギターソロもめちゃくちゃかっこいい。

アルバムの2曲目として、完璧な流れを作り出しています。

 

3. JESUS

90年代V系のタイトルで頻出な単語ランキング1位。

最初はかなりノイズの入った小さい音量で何か言ってるので音量を上げまくっていると、曲の本編に入ったときに死ぬので注意が必要です。

そして、この手のバンドではかなり珍しいほぼ全編英詞の歌詞。

ボーカルのTAICHIRO氏の教養が伺えます。

ただ、歌詞カードではなぜか「歌詞が英語なのに右から左へ逆に書かれている」という死ぬほど読みづらい仕様になっているので注意が必要です。

この曲もメタリックで疾走感があり、とてもかっこいいオススメの曲。

 

4. What you see is what you get・・・・・・

ミドルテンポでゆったりと、耽美的な雰囲気マシマシで始まる曲。

こういうパターンだとボーカルの音程の揺れながら…具合が悪い方向に作用してしまっている気がしますが、もっとやべえバンドはいくらでもいるので全然許容範囲です。

感想の叫び声がゴリラズのClint Eastwoodっぽい。

この手の曲ではめずらしく3分前後で終わるので、聞苦しさはありません。

アルバムの中盤でアクセントとなっている名曲。

 

5.新世界

つづいてこの曲はエモいアルペジオやメロディアスで悲痛なサビが印象的な、正統派V系ソング。

これもカラオケ歌うときはみんなで「新世界を!!!!!新世界を!!!!!」と叫びたいですね。

ぜひ会社の忘年会とかでお試しください。

 

6.Verfolgungswahn

まさかのドイツ語タイトル。意味は「パラノイア」みたいな意味です。

90年代V系バンドはドイツ語を1〜4までしか数えられないはずでは……!?

この曲は12分あるのですが、そのうち大部分はボーカルがなく、代わりにTAICHIRO氏による語りが続きます。偏執症の患者の独白が続き、不穏な雰囲気の中、曲が始まります。

ずっと思っていたんですが、ボーカルのTAICHIRO氏は語りがとても上手です。臨場感があり、感情がこもっていて聞きごたえがあります。はもう少し歌唱力の方も頑張って欲しかった。

途中のピアノソロが非常に切なく、必聴です。そこからの「答えろ!!!!撫子!!!答えろ!!!白百合!!!答えろ!!!!俺の愛した、貴方よ……」の部分でついに僕の涙腺は決壊。凄い……

全編語りのV系曲はDeshabillzの「息絶えた神様」などいくつかありますが、そのなかでも圧倒的な完成度。

語り部が死んだ後についにボーカルが始まります。歌詞は全編ドイツ語。なんて徹底した厨二病的世界観なんだ……

 

7.AUTHORITY

アルバムのラストを飾るのはこれまた正統派なツタツタドラムが最高な暴れ曲。

イメージとしては、D≒SIREの人工楽園をイメージされるとわかりやすいかと思います。

ボーカルはノイズがかかりまくって何言ってるかは全然わかりません。

全曲の陰鬱な雰囲気から打って変わって暴れまくって終わるので、ジェットコースターのような気分になりながらアルバムはおしまい。

 

正直、最初は「あ〜〜〜音痴な感じのバンドか〜」と思っていましたが、その徹底徹尾貫いたダークな世界観と重厚かつしっかりとした演奏に圧倒され、聴き終わる頃には泣きながら手を合わせて拝んでいました。

 

同期のSHAZNAと違ってヴィジュアル系の闇に埋もれてしまったバンドですが、その音楽には光るものがあります。文句無しの名盤。

 

いかんせん、インターネットの情報や古代文書を紐解くだけでは限界があり、まだまだこのバンドについて詳しく知りたいなあと思っています。

 

なので当時のことをよく知る歴史の生き証人の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント等でご教授いただけると幸いでございます。

答えよ!!!!!昔通っていた、バンギャよ… …

 

では、また次の記事でお会いしましょう。