悲観停止

幾千の星空の下 夜露は無情に光る

黒蝪蝶^ ^

河村隆一さん、退院おめでとうございます。

 

なんかもう気づいたらジム^ ^に行ってそうな気がしますし、止めても無駄みたいな、主人公気質なところがある方なので、もうあんまり心配してません。

 

一時は僕の「ムラ村隆一」ってハンドルネームが不謹慎って言われたらどうしようと戦々恐々としてましたが、杞憂に終わって本当に良かった。

 

僕も彼みたいに自分にストイックになりたいものです。今の僕はウンコとウンコみたいな文章を製造することしかできていないので。

 

さて、今回紹介するVIJUARU-KEIのCDはこちら。

 

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黒蝪蝶『帝王切開

1. 帝王切開〜666

2. Dear Hitler

3. Guilty

4. 失いつつ・・・

5. Remember To Remember

6. 夜想曲

7. K

8. ゲルニカ

9. Kiss Over Death

10. 他界・・・流砂

 

見た目はVIJUARU-KEI、頭脳はジャパメタ。

その名は、黒蝪蝶(くろあげは)というバンドの1stフルアルバム。

 

直近の活動で言うと、去年の6月ごろにGazさんの追悼ライブにて演奏しています。

行きたかったのですが、気づいたらチケットが売り切れており、聲(こえ)を上げて泣いてしまいました。

その日は他にもKneuklid Romance、堕天使、覇叉羅、MIRAGEなど、古代VIJUARU-KEI復活祭りで、さながら聖杯戦争がごとき様相を呈していました。

未だに行かなかったことが悔やまれます。

 

では曲を見ていきましょう。

 

1. 帝王切開〜666

安定の開幕SE。世紀末的な風が吹き荒れた後にドンドコドラム、ボソボソとした語り、ディストーションのかかったギターリフが聴こえてきます。

だんだんと盛り上がってくる構成で、メタルアルバムとしての掴みはなかなかかと。

 

2. Dear Hitler

「親愛なるゥウウーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!ナチスどもへェエエーーーーーーーーーーー!!!!!」

という叫びが度肝を抜くキラーチューン。

某韓国ヒップホップユニットとは比べ物にならないレベルのポリティカルコレクトネスガン無視路線。出したのが1995年で良かったね……まずタイトルの時点で全てがおしまいなんですけど。

曲としては非常にカッコイイジャパニーズヘヴィーメタルツインギターで疾走する感じ、ザクザク刻んだ後にメロディを聴かせてくる姿勢はまさに正統派ペケ日本フォロワーといった感じで好感が持てます。

ドラムが追いついてなくて終始モタつき気味なのも最高。こういう、やりたいことに技術が伴ってないけど全力な曲は本当に大好き。

やや曲が長い気もしますが、飽きずに聴けると思います。

 

3. Guilty

女性の叫び声から、邪悪な疾走ザクザクリフへと突入しますね。

前の曲に比べるとより普遍的なヘヴィーメタルさがあるなあ……

と思いきや、Aメロでエモいクリーンアルペジオが!

忘れてた!この人たちVIJUARU-KEIバンドだ!

とはいえ、「苦しみをわすれえェー!!悲しみを忘れェー!!」と絶叫したり、リフ自体はヘヴィーメタルそのものだったりして、とても面白い曲だと思います。

ボーカルがちょっと低音歌いにくそうかな〜。

 

4. 失いつつ・・・

イントロのリフが最高!非常にキャッチーで一瞬で好きになってしまいました。

やっぱりドラムのタム回しがモタモタしてるけどそこも可愛げがあって大変よろしい。

ギターソロも、メタル的にピロピロ弾き倒すのではなく、あくまでメロディを聴かせようとしてくるものでとても良い。単純に技術が追いついてなかっただけかもしれませんが

でもなんかアウトロで急に終わるんですよね。僕のCDがぶっ壊れてるだけ?

あんまり有効に作用してないような気もします。

 

5. Remember To Remember

ミドルテンポのメランコリックな曲。

こちらはよりVIJUARU-KEIの音楽に寄せた作りになっています。

こういった歌モノの曲だと歌唱力の足りてなさが目立ちますね。

でもこれはそれがうまいこと化学反応を起こして印象深い曲になるのに一役買っていると思います。Madeth gray'llのLuciferみたいなもんや。

ギターソロが最高です。哀愁を漂わせた泣きのメロディをピロピロと奏でています。

 

6. 夜想曲

前の曲からさらにテンポが落ちてしっとりと進行する曲かと思いきや、非常にノイジーな絶叫が聴こえてきます。さながらデプレッシヴブラックメタルのボーカルのような、金切り声に悲痛な叫び。素晴らしい。

でも楽器隊はエモいリフを淡々と弾いており、そのミスマッチさがよりダークな雰囲気を醸し出すのに成功しています。

 

7. K

前の曲から続く形で進行し、ベースソロが入った後から疾走していきます。

この曲もリフがかっこいいですね。

正直な話、ボーカルのメロディラインにはフックが足りない気がするので、ギターフレーズやベースラインに注目して聴くといいかもしれません。

あとサビのリズムを聴くとバンギャの振りが眼に浮かぶのでおもろい。

 

8. ゲルニカ

この曲もVIJUARU-KEIメタルバンドの良さが出ていますね。

リフはヘヴィに、クリーンパートを装飾的に用いながらボーカルは叙情的にというアプローチが洗練された曲といった印象。

ギターソロもピロピロピロピロというよりはピロリピロリという趣です。(語彙力皆無か?)

クリーンパートとベースをフィーチャーしたアウトロがVIJUARU-KEIらしくて好きです。

 

9. Kiss Over Death

この曲めちゃくちゃペケ日本っぽいな……Jealousyあたりの……

ボーカルの声が少し篭り気味なので、ギターのかっこよさをダイレクトに味わうことができます。

この曲は割と印象的なリフを終始刻んでいるので、メタラーの諸氏にも楽しんでいただけると思います(適当)

ただ、割とこういう曲が多いアルバムなので、流れで聴くと飽きちゃう可能性があります。単体で聴いた方がより良さがわかりやすかもしれません。

 

10. 他界・・・流砂

アルバムラストは語りを交えながらエモーショナルに進行していくバラード。

結構ベースの音がデカかったり、ギターの音作りもあって、僕は初めてこの曲を聴くとIron MaidenのPhantom of the Opera みたいな、NWOBHMの波動を感じました。それもあってか、このアルバムの中でもめっちゃ好きな曲です。

サビが泣けるんですよ。「このまま落ちていく暗闇の世界へ」ってところのボーカルが悲壮感が出ていて、楽器隊も盛り上がるように演出されているので。そこからのギターのフレーズも最高にかっこいい。 

その後にアコギの切ないフレーズに語りが乗るのもVIJUARU-KEIらしくて神だし、そこからまたサビに突入するのも涙が出ます。

ただ、一旦展開が終わったかと思ったら、アコギ主体のパートが始まるのですが、若干蛇足かな〜と思いますね。そこだけで2分あって長いですし、余韻はその前のパートで十分演出できていると思うので……

 

トゥデイズムラ村隆一ズポ〜〜イント

ドゥるるるるるるるるるるるるシュカーン

85点〜〜〜〜〜〜イエーイフウーウ

 

え〜このアルバム、良い作品です。

曲ごとにカッコイイフレーズとか、メロディが散りばめられていたり、VIJUARU-KEIという枠組みの中で、どうジャパメタを落とし込んでいくか、という試みには概ね成功していると言えます。

とはいえ、若干通しで聴くのはキツイかな〜と思うところもありました。似たようなテンポの曲も多く、尺も長めだったりするので、飽きてしまうことがあるのかもしれません。なので、曲単体をつまむように聴くといいかもしれません。

 

ドラムも追いついていなかったり、ボーカルも歌唱力が足りてないなと思ったりもします。

ですが、それらは90年代VIJUARU-KEI特有のポンコツ部分の化学反応によって、ダークな世界観、メランコリックな雰囲気をかえって盛り上げることができていると感じます。すごいぞVIJUARU-KEI。

 

では、親愛なるナチスどものみなさん、次の記事でお会いしましょう。

 

 

〈オススメ曲〉

Dear Hitler

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