ラピュータ^ ^
えー……今更ではございますが
あけましておめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今、新年初登校した大学の中で新年初投稿を書いています。大変都合がいいですね(なんの?)
今年もヌルヌル更新していきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸甚の至りでございます。
さて、1999年も無事スタートしたということで、新年一発目に紹介するヴィジュアル系のアルバムも、1999年に発売された最新のものにしたい思います。
こちらです。
Laputa『翔〜カケラ〜裸』
1. Sadness
2. Virgin Cry
3. Jesus
4. Starting Paranoia
5. Chimes
6. Refrain Limit/ Drug Habit
7. Breath
8. Feelin' the sky
9. Masquerade
10. After lovers
言わずと知れた、名古屋のシーンに多大なる影響を与えたバンド、Laputaのメジャー4thアルバムにして、通算6作目の作品!
全国5000万人はいると言われるNAGOYA-KEIファンの皆様、大変お待たせいたしました。
『絵〜エマダラ〜斑』とか『眩〜めまい〜暈』みたいに、漢字2文字を分割して間に読み仮名を挟むシリーズの中でも特にクセの強いタイトルですね!千鳥ノブが大喜びで突っ込んでいそうです。
LaputaはVo. akiの声のクセが強いことであまりにも有名ですが、このタイトルのクセの強さをあらかじめ見せつけることで、初見さんに「あっ、このバンドはクセが強いんだな」という””覚悟””を与えることができ、ミスマッチを防ぐことができていますね。
大変うまい手法だと僕は思います。
では、曲の方を見ていきましょう。
1. Sadness
ガレージ調の比較的ゆっくり目なナンバーでスタート。
サウンドはLaputaには珍しい印象を覚えますが、Aメロなどはしっとりと進行し、サビで一気に音数が増え、ドラマティックに演出するところは非常に彼ららしい涙を誘う展開でベリーグッド。
weの使い方を主格ではなく所有格で使ってしまったり、「Sadness 僕は Sadness」と自己紹介してしまったりするぐらい、悲痛な歌詞で占められており、よっぽど辛いことがあったんだなあと推測できます。
2. Virgin Cry
ハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー神曲。
通算8番目のシングル曲です。
バイオリンの音色から一気にサビへ突入!!!!!Laputa特有のリフとメロディアスなフレーズで魅せるやり方の極致とも言える怒涛の慟哭展開がその後もたたみかけてきます。
2000年代以降のデジロック路線の片鱗も味わうことができますね。
サイバーな雰囲気とハードロックのかっこよさが渾然となり、僕は無事Virgin Cry Virgin Cry 泣き明かしてしまうわけです。
ちなみに僕がこのアルバムを初めて聞いた時、「1曲目はどうせSEとかだからここから聴こう!」と思ってこの曲を再生し、その名曲さが急に来たもんだから身体が耐えきれなくなって大爆発をおこし、周囲を灰燼と化してしまった話はあまりにも有名。
3. Jesus
タイトルも、キャッチーなフレーズでイントロを飾る様子も、歌詞のワードのチョイスも、まさに90年代ヴィジュアル系のお手本といった曲。
サビで「チンチンチンチンチン」とシンバルを鳴らす様も最高で、僕はこれがあるだけでその曲を好きになってしまうチョロいおたくです。
歌い方のクセが強すぎて、語尾が「〜ゥアッ!」ってなってるところも最高です。
デジタルな装飾もほとんどなく、V系バンドとしてのLaputaのよさを存分に味わえる名曲。
4. Starting Paranoia
イントロのリフが好きすぎる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
シンプルなのになんでこんなにかっこいいんだ……Kouichiは天才か?
Aメロのお腹の底に響いてくるようなベースラインも最高ですね。
サビもイントロのクソカッケエリフと歌メロが合わさって例えようのないグルーヴが発生していて神。
一個物申すなら、「影の形に沿うように生きていたね」がクセ強すぎて「いっきィ〜てェんいっテァ〜アン!!!!」ぐらいになっているのはやりすぎじゃないですか?
5. Chimes
7thシングル。前の曲から一気にぶち切って始まります。
装飾的に用いられたシンセサイザーがいい味出していますね。デジロック成分は薄めか。
相変わらずギターは慟〜なき〜哭のフレーズをバチバチに聴かせてきます。ギターソロも本当にかっこいい。ギターソロがサビなんじゃないかってくらい。
で、アウトロではぁ〜満足〜と思わせといて最後にカッケエギターフレーズを突っ込んでくるので、完全にギター始めたがる13歳の少年になってしまいます。
ギターの話しかしてねえ。
6. Refrain Limit/ Drug Habit
「赤子」や「老人」などの対句表現を繰り返しで用いるのが昔の名古屋系っぽ〜い!って思います。
サビの「終止符を…」とかめっちゃ初期黒夢っぽくないですか?サウンドはバリバリのインダストリアルな電子音が入っていますが……
ベースのリフがお気に入りなのでそこばっかり聴いちゃう。
7. Breath
6thシングル。
非常に90年代感のあるクリーンギターが大好き。
シンセサイザーの奏でるメロディにしっかりと絡みついてくる……ギターがやっぱり最高。
サビで一気にデジタルさが高くなり、Laputaのそこから先の音楽性の進化を感じさせてくれますね。
Bメロでうにょんうにょんうねってるベースもステキ。憧れちゃうわね。
アウトロのブレイクを挟みながら進行していくのもかっこいいですね。
8. Feelin' the sky
5thシングル。こうしてみるとシングル曲が多めですね。
ミドルテンポなナンバーで、Laputaのメロディセンスをしっかり感じることができます。
やっぱサビで一気に解放するタイプの曲はカタルシスを感じるので大好きですね。
なぜならば僕は範馬勇次郎が大好きだから。
ラストサビ前にギターソロ持ってくるの最高ですね。
Cメロが比較的穏やかな音圧なので、「あ〜ここからのサビで泣いてしまうんやろな〜」と思わせといてカッケエギターソロを放り込むことで、思わず泣いてしまいます。結局その後の大サビでも泣いちゃうんだけどね。
おたくはすぐ泣く。
9. Masquerade
世紀の大名曲。90年代V系の慟〜なき〜哭の音楽の一つの到達点とも言うべき完成度で、音作り、展開、歌詞のエモさ、どれを取っても100点。
サビのグルーヴが半端ないっす。Laputa半端ないって ギターの掛け合いと歌メロとリズム隊がまさにカチッとはまっており、バンドサウンドはかくあるべきと教えてくれているぐらいアンサンブルが完成されています。
ラストサビ前から入ってくるピアノも大好き。ちょっと東方projectっぽいから(伝われ)
10. After lovers
前の曲の余韻を残し、ややシューゲイザー感もある美ノイズが裏でなっているミドルテンポの曲で締め。
ディレイを大幅に効かせたギターがゆらゆら帝国とかを彷彿とさせていいですね。
この曲もブレイクの使い方がうまいです。しっとり聴かせる曲ながら、ただダラダラゆったりと進行するのではなく、しっかりとメリハリがある展開になっているのがディ・モールト・ベネ。
こういうラストの曲が余韻を残す曲なのはいいですね。LUNASEAでいったらSelvesみたいな。
はい。というわけで曲をそれぞれ見ていったわけですが……
100点!!!!!!!!!!!!!!!!
捨て曲、なし!w
全曲シングルカットしてもいいぐらいどの曲もキャッチーで聴きやすく(Laputa比なのでフツーの聴きやすさポイントでいったら大吾のボケぐらいクセが強い)
Laputaの良さであるリフのかっこよさとグルーヴ感、叙情性も全て感じられる、まさにこのバンドの入門用にふさわしい1枚なのではないでしょうか。
以前、La'cryma ChristiのSculpture of Timeの記事を書いたときに(リンク貼るので読んでね)
「この世で最も有意義な280円の使い方はLa'cryma ChristiのSculpture of Timeを買うことだ」と書きましたが、
Laputaの翔〜カケラ〜裸を買うことは2番目に有意義な280円の使い方だと断言できます。
ボーカルで聴く人を選ぶでしょうが、それが許容できた瞬間、このアルバムはアナタにとって一つの財産になること間違いなしでしょう。ぜひお試しください。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。
こんな感じで今年も好きな音楽についてオタク特有の早口で書き連ねていきたいと思っています。よろしくお願いします。
では、次の記事でお会いしましょう。
〈オススメ曲〉Virgin Cry