ジム~マウントレーニア^ ^
昨日ベビーカーに轢かれて足首を負傷しました。一生外に出たくない。
MURA SEAです。
本日紹介するVIJUARU-KEIのCDはこちら。
Eliphas Levi『リデルの赤い書物』
1. 第七の悲劇
2. 赤い迷宮
3. マロリー夫人の秘やかな欲望
4. rebirth
5. 時計の傷跡
6. 懺悔の朝に・・・
7. 美しきローゼの十字架
90年代後半にインディーズで活躍したバンド、Eliphas Leviの1stミニアルバムです。
先日NOi'Xというバンドのアルバムを紹介しましたが、それと同じくKey Partyというレーベルに所属していたバンドです。
煌びやかなVIJUARUが特徴的なKey Partyの面々ですが、特にEliphas Leviはメンバー全員女形の時もあったのが珍しいですね。
一人だけ織田信成の女装みたいな方がいらっしゃいますが、それは気にしないでおきましょう。
見た目は完全にMALICE MIZER直系の、18世紀あたりのフランスを思わせる服装ですが、音楽の方はどうなんでしょうか。
さっそく曲を見ていきましょう。
1. 第七の悲劇 は早速貧乏なシンセ主体の曲数稼ぎ開幕SEです。
語りもちょくちょく入りますが、ボソボソすぎて何言ってるかわからないですねえ。
2. 赤い迷宮 はシンセにスタスタドラムが非常に心地よい曲です。ちょっとシンセのサウンドに東方projectの原作BGMのような趣を感じます。
ポンコツVIJUARU-KEIにありがちな全然聞こえないギターと、逆にデカすぎるベースの音は実家のような安心感があり、聴いていて落ち着きます。そんな実家嫌すぎる。
途中、鐘の音が入りますが、完全にMadeth gray'llの追憶と同じものですね。
ポンコツVIJUARU-KEI御用達のSE集が売ってたんでしょうか?超ほしい。
3. マロリー夫人の秘やかな欲望 は、彼らの代表曲の一つ。マロリー夫人ってググっても全然出てこないのですが、マジで誰?
イントロから優勝必死のマリスミゼル直系のクラシカルかつダークな一曲。マジで弦楽器はベースしか聞こえないです。
途中でピアノソロの後に語りが入りますが、このコテ系伝統芸能を惜しみなく投下するところに大変好感が持てます。ピアノソロも明らかに打ち込みっぽいところと、妙にフックのあるメロディがクセになります。
4. rebirth はいわゆる暴れ曲でしょうか。今までのクラシカルな雰囲気は鳴りを潜め、初期黒夢フォロワーっぽい音作り、頑張って出してるシャウトがいい……ただのMALICE MIZERフォロワーじゃない、音楽的奥行きが見て取れます。
語りの声が加工されているところはDeshabillzの影響を感じますね。
VIJUARU-KEIの先人からパクった受け継いできた歴史を感じさせる、実にコテ系らしい曲。
5. 時計の傷跡 は時計の音に始まるスローテンポな曲。
まるで初代プレステのホラーゲームのようなチープなホラー感がたまりません。
後半のシンセの使い方が好きです。
明言を避けていましたが、正直下手なボーカルがこの雰囲気をいい感じに引き立てているのがいい。
不気味な世界観を演出するのに音痴なボーカルは欠かせませんからね。
6. 懺悔の朝に・・・ はたしかPVも作られている彼らの代表曲の一つ。
不穏な雰囲気の漂うピアノと不気味な効果音や語り、これまたポンコツVIJUARU-KEIの伝統芸能の一つ「ボーカルの喘ぎ声」で幕を開ける最高に””理解””ってる曲です。
基本的にスローテンポで展開していくので、ボーカルの歌唱力の低さが目立ちますが、訓練された†Vの者†なら気にならないでしょう。
テンションが最高潮に達したところで急に終わるのもGOOD。
7. 美しきローゼの十字架 は、アルペジオ主体で始まる曲。
活舌の悪い語りも、最早これがないと始まらないといった感じです。
最初はスローなテンポで展開していくので、そろそろ飽きがくるかな、と思いきや、2分あたりから重苦しく発狂して疾走する曲に早変わり。ウーン、100点!!!!!!
モタモタスタスタドラムも、若干声が裏返ってるシャウトも、若干適当なギターソロも、愛しくてたまらない。素晴らしい。
まあ、当時はよくいたコテ系のバンドの一つと言ってしまえばそれまでなんですが、マリスミゼルと黒夢を掛け合わせた世界観のバンドって意外といないのでは?
クラシカルかつドロドロとした雰囲気がうまく融合していて大変よろしい。
MALICE MIZERも聴きたいけど、同時に発狂シャウトも楽しみたい!というチグハグな精神をお持ちの方には大変おすすめです。
アルバム全体で27分と、あっさり聴けるところもいいですね。
価格も安いので是非お買い求めになってください。
-オススメ曲-
6. 懺悔の朝に・・・
開始10秒で聴くのをやめる人もいれば、100回ぐらい聴いてしまう人もいる。食べ物で例えたらパクチーみたいな名曲。